公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

2008年度中国高校生訪日団第2陣 参加者の感想

 
 

中国高校生の感想

日本の印象は?
●日本政府と国民は環境保護に強い意識を持ち、環境保護に大変な努力をしています。中央防波堤埋め立て処分場にしても日常生活の中の細やかな行為にしても、日本人が環境にとても気を配っているのが伺えました。このような環境意識は、私達がお手本にし学ぶ価値が大いにあると思いました。

●日本社会の公共施設の設計の細やかさにも感嘆させられました。街中に目の不自由な方々が歩きやすいように工夫がなされているし、空港等では赤ちゃんのいる母親のために授乳室が何ヶ所か備えてありました。僕は中国の経済が急速な発展をしている今日、このような思い遣り愛に溢れた人間的な配慮にも注目すべきだと思いました。

高校訪問・交流の感想
●書道は生徒達に伝統文化の魅力を継承させ、農業は理論と実践の融合を学ばせ、服飾・美術などの授業では生徒達の長所を存分に発揮させることが出来ると感じました。日本の高校生と一緒に授業を受けて、彼らの知恵と創造力や、青春真っ只中の溢れる活力を感じたし、課外活動では、生徒達それぞれの趣味や長所を知ることが出来ました。

●日本人の友達と知り合えたのは本当に幸せでした。日本の高校生はとても親切でフレンドリーです。また、彼らは自分の時間を上手くアレンジしている一方、しっかり自律心も持ち合わせています。日本の学校はとても近代的で、人間性あふれる思想と実践力を育成していることが伺えました。

●最も印象的深かったのは、青森県の高校を一日学校訪問で訪れたことです。高校の先生方と生徒達は皆、大歓迎してくれました。一緒に授業に参加出来たのはとても楽しく、充実した時間でした。ファッションデザインなどの授業は特色溢れるものでした。私は美術の授業が気に入りました。学校訪問活動を通して、私の日本と日本人に対する印象は更に良くなりました。

ホームステイの感想
●私達は一緒に日本のお菓子作りを体験しました。日本の家庭のお父さん・お母さんが、私達にお菓子作りを体験出来るように事前に手配してくれていました。お父さん・お母さんは、日本の生活スタイルについても紹介してくれました。所々言葉が上手く通じないこともありましたが、温かな気持ちは十分伝わってきました。

●家ではお母さんが飲み物とお菓子を出して下さり、ホスト生徒と私達は意気投合してお喋りしました。彼女はとても穏やかですが、時々、ユーモアで私達を笑わせてくれました。昼食後、彼女は私達を眉山に連れて行ってくれました。頂上から見た徳島はとても美しかったです。日本人はフレンドリーで、もてなし好きで、温かみを感じさせてくれる人達なんだと嬉しくなりました。

●私達は一緒に青葉祭りに行き、仙台で一番大きなショッピングセンターで買い物をしました。角田市に着いてからは宇宙展示館コスモハウスや白鳥の来る湖、そして角田の古いお寺を見学しました。家で着物を着せてもらい、裏庭で花火を楽しんだり、一緒に日本の映画を鑑賞したり、家族の皆さんに伝統舞踊を踊って見せたりしました。ホストファミリーと一緒に過ごした時間は、日本で過ごした時間の中で一番素敵な思い出になりました。

●日本の家庭では楽しく、満ち足りた半日を過ごしました。交流パートナーの方が美術館へ連れて行ってくれました。日本の美術文化に大いに開眼した後、お昼は美術館近くの公園で食べ、日本人高校生の日常を味わいました。午後はビデオ・CDショップやゲーム・アクセサリーのお店を回りました。国籍や文化が違っても、同年代の私達は、やはり同じようなことに興味を持ち、趣味も似通っていることを実感しました。

これからの私達
●日本の高校生達の熱い思いに私達中国の高校生は深く揺り動かされ、まるで七色に輝く虹の懸け橋のように、日本と中国の高校生の心はしっかりと一つに繋がったことを実感しました。今回の日本と中国の高校生の交流活動も両国友好にまた一つ、素晴らしい実りをもたらすものになったと思います。



日本高校生の感想

●学校のレクリエーションでは、中国高校生の前でけん玉を披露しました。緊張して上手く出来ませんでしたが、皆さんの温かい拍手がとても嬉しかったです。会話も大事ですが、一番大事なのは、やはり笑顔なんだなと改めて思いました。メールアドレスを交換したので、その日の夜にメールを送ってみました。返信が楽しみです。

●茶道体験の時、中国高校生は正座に慣れておらず、辛いだろうと思い、足を崩すよう勧めました。すると彼らは、「和の心を知りたい」と言い、最後まで痺れるのを我慢して正座をしていました。茶道をする者として、とても嬉しかったです。

●同世代の中国高校生と交流したのは今回が初めてで、たくさんの刺激をうけました。私達の部活は日本の伝統楽器・和太鼓をやっているので、何曲かを披露しました。その後、実際に和太鼓演奏を体験してもらいました。言葉の壁があっても積極的に交流を深めようとしてくれる中国高校生に好感を持ちました。本当に少しの時間だったのですが、すごく良い体験が出来たし、自分への新たな課題が見つけられました。

●ホームステイでは、母校の運動会を観に行ったり、ご飯を食べたりしました。また、近所のお年寄りと折り紙をしていたら、中国高校生の一人が鶴を折っていたのでびっくりしました。日本人でも鶴を折れない人がいるのに、折れるなんてすごいなと思いました。ホームステイを通じて、中国と日本の違いなども分かりました。少しの時間だったけれど、ホームステイを受け入れて良かったです。

●中国高校生はとても丁寧で、朗らかで、優しい子でした。二人で将来の夢や友達のこと、学校生活、恋の話もしました。とても楽しい一日でした。就寝前、彼女は私に中国語を交えた英語の手紙をくれました。とても心が籠っていて、本当に嬉しかったです。

●青葉祭りを皆で観にいく途中、中国高校生が「中国の街はよくゴミが落ちているけれど、日本の街にはほとんど落ちていない。日本の街はどうして綺麗なのか」と言いました。勾頭公園を通りかかった時、その答えがありました。公園では「拾えば街が好きになる運動」をしていて、僕と中国高校生も参加しました。言葉では難しくて上手く伝えられなかったけれど、実際に体験したことで、その答えを分かってもらえたかなと思います。

●私自身は、日常会話程度の中国語を話すことが出来るので、初めて会った時から意気投合し、すぐに以前からの友人のように、冗談を言い合ったりすることが出来るような仲になりました。私は将来、自分の語学力・コミュニケーション能力、そしてこの経験を生かし、日本と中国が私と彼らのように近づけるよう、日中の懸け橋になりたいと強く思うようになりました。 
                                                  

 
 
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