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平成21年度中国高校生訪日団第4陣が来日 山形・新潟・静岡・岐阜・神奈川で交流
「平成21年度中国高校生訪日団第4陣(樊建新総団長、杜健副団長、一行総勢363名)が、10月27日より11月4日まで来日した。同団は広東省、黒龍江省、浙江省、雲南省、安徽省、海南省、貴州省、江西省、青海省、広西チワン族自治区の9省1自治区から選抜されたメンバーで、Aコース192名を当財団が、Bコース171名を財団法人日本国際協力センターが担当し各地で交流を行った。
同団Aコースは10月27日に成田から入国し、8泊9日の日程を東京でスタートさせた。翌28日に外務省を表敬訪問し、またセミナー、歓迎レセプションに出席した。外務省では西村智奈美外務大臣政務官が会見し、「同世代との交流を通して、ありのままの日本を理解してほしい」と述べた。質疑応答では高校生から、「今後、中日両国はどの分野で、より親密な関係を築いていけばよいか」「日本はどのように環境問題に取り組んでいるか」などの質問が出された。セミナーでは、青島泰之前ユネスコ東アジア代表・北京事務所長による「中国人と日本人の隣人としての付き合い方」をテーマとした講演を聞いた。続く歓迎レセプションはA、B両コース合同で行い、西村智奈美外務大臣政務官、山根隆治参議院議員、井上哲士参議院議員、孫建明中国大使館公使参事官ら来賓を含め、総勢500名近くが参加する盛大な会となった。両国高校生によるパフォーマンスでは、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校が琴や尺八の演奏を、神奈川県立鶴見総合高等学校がヒップホップダンスを披露。また、中国側は貴州省の民族舞踊を披露し、会場から大きな拍手が送られた。
充実した学校交流とホームステイ
29日からは4コースにわかれて各地を訪問した。第1分団は山形県、第2分団は新潟県、第3分団は静岡県、第4分団は岐阜県で学校交流、ホームステイを含む交流を行い、各地で熱烈な歓迎を受けた。また、日程後半には全分団が神奈川県で学校交流を実施した。今回、新型インフルエンザの影響で、急遽、学校交流が実施できず、ホームステイ受け入れのみとなった高校もあったが、各県教育委員会、受け入れ校の協力を得て、山形県9校、新潟県4校、静岡県1校、岐阜県5校、神奈川県8校の計27校での学校交流、ホームステイを実施した。
学校交流では、受け入れ校ごとに工夫を凝らし、通常授業や部活動体験のほか、家庭科で一緒にクッキーを作ったり、音楽の授業でハンドベルを使って「さくらさくら」を演奏したりした。そのほか、書道交流や日中混成チームによるスポーツ親善試合を行うなど、多彩なプログラムに参加し、両国の生徒は英語、時には身振り手振りや筆談を交えて交流を行った。
全プログラムの中でもっとも人気が高かったのは、ホームステイ体験。金曜日の夜から土曜日にかけてホストファミリーと一緒に過ごし、自宅でバーベキューをしたり、蕎麦を打ったり、地域の文化施設を参観するなど、楽しいひと時を過ごした。各地でのホームステイ解散式では、日中の生徒がお互い涙を見せる場面も見られ、双方ともなかなか別れられずにいた。各家庭で心のこもったもてなしを受けた中国高校生は、通常の訪日では体験できない日本の生活・文化を経験できたと喜んでおり、「もっと長くホームステイをしたかった」「日本のお父さんお母さんに家族のように接してもらった」との感想が述べられた。また、ホストファミリーからも「本当に素直でいい子だった」「また、ホームステイを受け入れたい」との声が多く聞かれ、大変好評だった。
教育庁に表敬訪問
学校交流に先立ち、山形県と新潟県では教育庁を表敬訪問した。山形県教育庁では、山口常夫教育長から「山形県では毎年思い出に残る交流が行われている」と歓迎の辞があり、新潟県教育庁では、昨年に続き武藤克己教育長が出席し、在新潟中国総領事館の設置などについて紹介し「中国は新潟県にとって大切な隣人である」と述べた。両県とも担当者による教育概要の説明の後、高校生から日本の教育システムなどについて質問が出た。
そのほか、各地の名所、山寺、箱根、大滝鍾乳洞などの自然参観や着物着付けやこけし絵付けなどの文化体験、環境・防災施設の見学などを行った。環境・防災施設見学では、いずれも日本の先進的な技術と施設、地方自治体や市民の取り組みに感心していた。
全ての交流プログラムを終了し、Aコース192名は多くの成果を携えて、11月4日に成田より帰国の途に就いた。本事業の実施にご協力頂いた外務省、文部科学省、中国大使館、各県教育庁・委員会、学校関係者、受入関係機関等の皆様に厚く御礼申し上げたい。 (総合交流部)
日程表
参加者感想文
西村智奈美外務大臣政務官と
記念撮影
書道の授業で、漢字交流
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