平成22年度香港・澳門高校生訪日団が来日 青森・埼玉・千葉・東京・長野で交流
香港・澳門高校生の感想
日本高校生の感想
「国境を越えて」 初めは、言葉が通じないから大丈夫かなとか、初めて会うのに話できるかなとか、不安がいっぱいでした。でも実際に会ってみたら、同じクラスの子と何も変わらなくて、すごくいい人たちでした。会ったばっかりはお互いに緊張していて、会話もあまりはずまなかったけど、だんだん緊張もほぐれてきました。授業参観では、私たちには思いつかないような質問がいくつも飛んできてすごく新鮮でした。澳門の高校生の目がすごくキラキラしていたのが印象的でした。華道の部活動の時間には、みんなが興味を持って活動に取り組んでくれたのがすごくうれしかったです。持ち帰れるようにプレゼントした花瓶は、みんながとても喜んでくれました。 初めての経験で、私たちも学ばせてもらうことがたくさんありました。国を越えての交流は、不安もたくさんあったけど、それ以上に自分の身になる経験でした。私自身、とても楽しく、充実した時間になりました。今後も国を越えての交流に参加していきたいと思います。ありがとうございました。 (長野県 3年 女子) 「差」 それは圧倒的であった。そして風の如く去って行った。わずか40分。しかしその間でも溝を感じた。私は香港からの高校生に日本の伝統“Kendo”を教える(体験してもらう)ことになり、ある種興奮していた。 ― 思えば3年前。中国へ行った。北京ではあったが、“差”を感じた。言語能力のである。相手はずっと年下の中国人。だが、かなり落ち込んだ。相手の英語が分からない、通じない。いつか雪辱を晴らす。そう胸の中でつぶやいた。― やがて高校生たちが訪れた。驚いた。身長がまず高い。次いで指示に対して、“はい”。ん?日本語? しかし、やはりそこも溝はあった。道着の試着体験をしてもらう時、自らの単語力のなさに閉口した。幸い、相手は自分の意を汲んでくれたために通じたが、雪辱、英語の通じないあのくやしさは、晴らせた気はしなかった。 ここまで書いていると、まるで今回の交流、嫌なもののように思われるかも知れないが、それは違う。言語能力の差を痛感した。それだけでも将来、大人になるまでにやるべきことは自ずと見えてくる。未来に向けてのターニングポイントになり得る、素晴らしい体験だった。 (東京都 2年 男子) 「交流会を終えて」 交流会を通して、私はたくさんのことを学びました。私はこの交流会で、司会という大役を務めました。異国の生徒との交流すら滅多にない経験なのに、その上、会の空気を作り上げるという仕事は私にとって初めての経験であり、とても貴重な経験になりました。本番直前は足が震えました。正直自分に評価を付けるとしたら、とても低い評価になると思います。あらかじめ全体の流れを相手に渡しておくべきだったこと、もっとゆっくり聞き取りやすく話すこと、ここで失敗して学んだことは、次に生かせることばかりです。その後の日本文化体験の時間では香港生とたくさんコミュニケーションをとることができました。剣道を体験しているみんなは1人1人がとても楽しそうでした。やっぱり、体を動かして楽しいと思うのは、言葉が通じなくても共通なのだと感じました。ある子達とは、好きな日本のアーティストの話をしました。好きなアーティストが同じで嬉しかったし、歌も言葉が異なっても共通するものがあるんだなと思いました。また、ある子に訪日の理由を尋ねると、日本の文化を知り、日本の高校生とコミュニケーションをとるため、と言っていました。私も、彼らが日本に来て、この筑波に来てくれて本当によかったです。 交流会を通して、たとえ言語や文化がちがっても、同じ人として、共通し合えるものはたくさんあることに気づきました。今回の経験を生かして、もっと積極的に外国人との交流をしていきたいと思いました。彼らにもまた会いたいです。 (埼玉県 2年 女子) 「澳門生がやってきた!」 前回の北京からの留学生に引き続き、今回も私は生徒を受け入れました。受け入れた生徒とは二日間しか過ごすことができませんでしたが、澳門のことについてたくさん学ぶことができました。例えば彼はずっと「日本の気候はとてもいいね。澳門は湿度がひどいよ」と言ってました。そして彼とは共通の話題が多く、話していると自然と楽しくなりました。 それだけではありません。私は留学生からチャレンジすることの大切さも学びました。彼は常に何に対しても積極的で、部活の練習したい?筋トレ大変だけどやりたい?と聞くといつも「Yes I do!」と返してくれました。日本の生活を体験してみたいという気持ちが強く伝わってきて、私は凄いなあと感じました。たとえやったことがなくても「やる!」って言える彼の心の持ち方を私も持つべきだと思いました。 受け入れの二日間はあっという間に終わりましたが、その二日間兄弟ができたみたいでとても楽しかったです。このようはチャンスがあったらまた受け入れたいと思います。 (千葉県 1年 男子) 「謝謝!!」 この話を聞いた時、とても興味があったけど、不安もあり、あやふやな状態でした。受け入れが決まった時は、とても不安と緊張で胸がいっぱいでした。でも、私が受け入れた女の子はとてもフレンドリーで笑顔で話しかけてくれました。英語で話すつもりで心構えしていたけど、初めて話してくれた言葉は、かたことな「はじめまして」でした。私は、他の国の人が日本語で話してくれたり、自分も英語で会話することにとても楽しさや嬉しさを感じました。お互い最初はコミュニケーションを取るのに苦労しましたが、話が通じた時は相手に近づけたと感じ、うれしかったです。彼女から、たくさん香港のことや自分のこと、学校のことなどを聞いて、お互いの文化の違いを知ることができました。1番印象に残っているのは、「香港や中国の人は、みんな日本のことが好きです。でも日本の人は中国の人のことをあまりよく思っていない」というのを聞いて、私は、完全に「違う!!」とも言えず「そうだ」とも言うことができず言葉が詰まってしまった。否定できない状況で私はとても悲しくなった。このようなときに何て言えばよいのかなど、伝えたい言葉をどう表現すればよいのかと考えました。伝えたいことが伝えられないもどかしさをこれからも忘れません。私はこれから語学系の大学に進学したいと考えています。この日のことを忘れず、一生懸命に学びたいと強く感じました。彼女から学んだことはとてもかけがえのないものになりました。1泊2日というとても短い間でしたが、別れるときにはとてもつらく、とても悲しかったです。最後に「ありがとう」と交わしあいました。もしまたいつか彼女と会うことができたら、言えなかった事や、いろんなことを話せるようになって会いたいです。このとても貴重な経験は、私の将来の夢へと大きく前進させてくれました。本当にありがとうございました!! (青森県 3年 女子)