公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度中国社会科学院青年研究者代表団第2陣が来日
「中米関係・日米関係」、「東南アジア」をテーマに交流

 
    913日から19日までの日程で、平成22年度中国社会科学院青年研究者代表団第2陣(団長=楊揚・中国社会科学院国際合作局局長、副団長=李向陽・中国社会科学院アジア太平洋研究所所長)が来日した。
  本団招聘事業は、平成19年度より、外務省が推進している「21世紀東アジア青少年大交流計画(日中21世紀交流事業)」に、今年度から700名の交流拡大が決定され、そのうちの1分野として、(財)日中友好会館が外務省から委託を受け実施したものである。7月に第1陣が実施され、今回は第2陣となる
  一行は、中国社会科学院の幹部3名、同院及び地方の社会科学院に所属する若手研究者46名で構成され、東京のほか京都を訪問した。
  2日目以降、「中米関係・日米関係」及び「東南アジア」をテーマに2グループに分かれ、外務省による「日米経済関係」「日米関係」「メコン地域における協力」「東アジア地域協力」のブリーフに参加したほか、中米関係・日米関係分団は東京財団との交流会や神保謙・慶應義塾大学准教授の講演に出席した。中国側からは「中国と日米安全保障」というテーマで発表があり、双方の発表後には活発な意見交換、名刺交換が行われた。東南アジア分団は日本経済研究センターとの意見交換や、白石昌也・早稲田大学アジア太平洋研究科教授との交流会に参加した。中国側からも「東南アジアの外国援助」というテーマで発表を行った。団員は、東アジア共同体や、金融危機後の経済、日本の地域格差の対策などについて、積極的に質問したり、意見を求めたりした。
  14日夕刻に行われた歓迎レセプションには、渡邊信之・外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課地域調整官、湯本淵・中華人民共和国駐日本国大使館公使参事官らが出席した。谷野作太郎副会長が歓迎の挨拶を述べ、渡邊地域調整官からも「若い社会科学の分野の研究者を日本に迎えるのは非常に意義がある。ぜひ日本をいろいろ見て各方面の人と意見交換や交流をしてほしい」と、青年研究者の交流への期待が述べられた。
  916日には楊団長以下代表者が藤村修外務副大臣を表敬し、同日午後は、外務省職員との交流会が行われ、自由な雰囲気の中で意見交換が行われた。
  このほか首都圏で、国会議事堂、日産自動車()追浜工場、横浜市民防災センターを見学し、日本の政治、企業、防災について理解を深めた。

京都で大学教授らとの意見交換や交流会に参加
  日程の後半は京都に移動し、中米関係・日米関係分団は同志社大学を訪問した。田端信廣副学長ほか数名の研究者も同席した交流会では、まず村田晃嗣法学部教授が講演し、続いて中国側団員が「国際社会の中の中米外交」というテーマで発表した。交流会の最後に、楊揚団長より今後の協力関係について具体的な提案があり、日中の学術交流が今後も継続し発展することが期待される交流内容となった。東南アジア分団は、立命館大学を訪問し、上田寛、飯田健夫立命館副総長を表敬訪問したのち、長須政司・立命館大学国際関係学部教授の講演に参加した。中国側からも「中国から見た東アジア共同体構想」というテーマで発表した。同大学学生、大学院生ほか、近隣の大学からも教授が講演に参加し、日中の研究者の発表に耳を傾けた。終了後もお互いに名刺交換をし、帰国してからも交流し合うことを約束した。
  また、白石隆・日本貿易振興機構アジア経済研究所所長による「東アジアと日中両国」の講演には両分団とも参加。団員からは現在の日本経済支援策、低迷している日本経済を支えているものは何か、といった質問があがり、日本経済の現状に対する関心の高さがうかがえた。
  一行はこのほか、金閣寺や嵐山を参観したり、友禅染を体験するなど、日本文化を肌で体感した。
  918日に行われた歓送報告会では、団員から専門交流で得られた成果や、参観を通して感じた日本が発表されるとともに、日本側受け入れ機関に対する感謝の気持ちが述べられた。
  代表団は全てのプログラムを終了し、919日に羽田空港より帰国の途についた。本代表団の受け入れにご協力いただいた外務省及び関係機関・企業の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。
(総合交流部)

 
 日程表   参加者感想文

   
  楊揚団長(左)、李向陽副団長(右2)
  と訪中の成功を祈って乾杯
  (歓迎レセプション)
 
 村田晃嗣・同志社大学教授と
 積極的に名刺交換する団員
 (中関係米・日米関係分団


 
 
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