公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度 中国青年メディア関係者代表団 第2陣 団員の感想

 
 

  
【第1分団: 長崎コース(観光)】

<分野ごとの活動の感想>

 専門での収穫は、日本の政治・外交についての基本的な事や、特に、日中関係の態度・立場に関する知識を得ることができた。これについて、完全に受け入れることができるわけではないが、理解の面では進展があったといえる。業務に関する学びでは、有名なNHKを訪問することができたことに感謝している。同業者の仕事への姿勢、レベルの高さ、業務の流れ等を直接目にすることができた。時間が短すぎて物足りない感はあるが、レベルの高さには感銘を受けた。その他、共に日本を訪れた団員との交流を通じて友情を暖めることができ、お互いの仕事について語り合う中からも多くの収穫があった。

 学ぶところの多い、尊敬すべき民族だと思う。理由としては、まず、仕事に対する態度である。真面目で、責任感が強く、細かいところまで配慮が行き届いている。次に、自然の美しさ、車の騒音の無さ。更に、物事を考える際、全体のことを考えて行動している点。アジアやグローバルといった視点にも立ち、判断・行動している。

 第2期中国青年メディア関係者代表団第1分団の一員として、今回私たちは日本の著名な観光名所を重点的に視察した。また、旅行業界の方々とも交流・意見交換を行った。中でも印象が深いのは、東京と長崎市の町並み・観光地が非常に清潔・快適で、旅行業者及びそのサービスといったソフト部分、施設等のハード部分ともによく整えられていた点。観光地の発展のためには、環境保護と省資源を基礎とし、長い目で見た発展を重視しなければならない。観光地の開発を更に進め、完成度の高い新しい施設を備え、観光客に新鮮さを感じさせる必要がある。


<その他の感想>

 日本の社会生活に触れ、多くのことを学んだ。もちろん深く理解したとは言えないが、視野を広げ、知識を増やすことができた。日常生活の面では、日本人の奥ゆかしさ、礼儀正しさ、仕事へのプロ意識、秩序を重んじる点に文化レベルの高さを感じた。

 日本はアジアで最も早く発展を成し遂げた国であり、発展の方向性はすでに環境保護や省エネルギーへ向かっている。機会があればこの点について更に知りたい。

 日本は人口密度が高く、国土は狭いが、都市・交通は非常に整えられている。類似の問題に直面しているわが国の大都市も、参考にすることができるだろう。

 多くの日本人がわれわれに対して友好的であることに気づいた。外交分野には難しい問題が横たわっているが、国民間の友好関係の基礎は既に築かれている。将来は良い方向に向かうに違いないと確信している。両国間の多方面にわたる交流を積極的に進め、苦労の末打ち立てた長年にわたる友好関係を守り、世界平和のために貢献したい。


【第2分団: 大阪コース(教育)】

<分野ごとの活動の感想>

 日本と中国の学校には大きな違いがある。日本では、学生の多方面にわたる総合的な能力の育成を重視しており、多くの人々とふれあい、課外活動等を通じて青少年の集団生活の心得・コミュニケーション能力を養い、自分で問題を発見・解決するための教育が行われている。

 
中日両国ともに教育には大変力を入れている。日本の教育は、積極性・実践性を重んじるのが特徴であり、国際化のスピードが速く、ソフト面、ハード面での設備、科学技術の利用という面でも進んでいる。

 日本の基礎教育については大変良い印象を持った。子供たちの考え方を尊重し、東京都の笄小学校を訪問した際、萱野政徳校長は「“一日一生”が教育目標であり、子供たちに何かしら得るところがあれば、学校としての目標は達せられたことになる」と語っていた。

 日本の中学生も中国と同じで、受験というプレッシャーにさらされているが、学校には運動等のクラブ活動など、豊富な体験活動が用意されている。受験とは直接関係がないが、生徒はその中から多くを学んでおり、中国の言い方で言えば、まさに「素質教育」を実現している。このほか、日本では書道や中国文化が重視されており、伝統文化の継承を重視する姿勢が強く印象に残っている。


<その他の感想>

 日本側が用意してくれたスケジュールは非常に行き届いており、内容の充実したものであった。

 日本は大変秩序ある国で、建築物は整然としており、町並みは清潔。服装もきちんとしており、社会が秩序だっていると感じる。大部分の人々は社会的な習慣や公共ルールを厳格に守り、礼儀正しく、環境保護も重視されている。

 日本人の時間を守り、誠実に仕事をし、物事の細かいところや文化的な礼節を重んじる性質を感じ取った。また、日本は環境保護に対する意識と市民の行動が深く結びついており、危機意識も高いと感じた。

 その他、日本の米の美味しさも忘れられない。おかずは豪華ではないが、どれも素材そのものの味わいを楽しめた。非常に簡単なおかずでさえ味は大変繊細で、こうしたところからも日本人の精神的レベルの高さを伺い知ることができた。


【第3分団: 兵庫コース(若者文化)】

<分野ごとの活動の感想>

 まさに「百聞不如一見(百聞は一見に如かず)」という経験であった。メディア関係者にとって、自分の目で見て、感じ、理解したことは、どんなニュースとも比べられない説得力を持つものである。この訪問を通じて、本当の日本の姿を理解することができた。中日メディア界は政治制度と同じで、異なる部分もあれば、共通する部分もあり、大きな提携の可能性がある。伝統的・現代的なメディアいずれにも数多くのチャンスがあり、メディアの内容からチャネルに至るまで幅広く大きな提携の可能性があるのである。

 日本のメディアは報道の自由度が高いと感じる。このところ中国への関心も高まり続けている。ただし、ニュースは経済的な価値観および大衆の興味に引きずられる傾向にあるのではないか。もっと社会的な利益や日本の国家としての利益、さらに中日のメディア交流・協力といった客観的な視点から見ることで、公正な報道を実施し、中日両国民の相互理解を助ける働きを果たすべきである。

 日本のファッション産業・アニメ産業は社会の発展と創造に寄与し、発展を続けている。こうした第三次産業を利用した発展モデルには中国が学ぶべきところがある。現在、日本の服飾デザイン・アニメ作品・旅行文化は中国の若者に非常に大きな影響を与えているが、提携はまだまだ不十分だと感じる。特にファッション業界では、デザインの面での提携、それから中国市場の開拓という面において力の入れ方が足りないのではないか。こうした分野において、日本が更に中国と経済的交流を進めることを望む。

 
今回の訪日で日本の若者が中国についてあまり理解していない、と感じた。大部分の若者は中国がいまだに自由の少ない閉鎖的な国だと思っていることに非常に驚いた。外務省との交流で日本側の課長が国民間の「親近感」を話題にされた際、「なぜ日本人が中国に対して親近感を感じる割合が下がったのか」という問題の回答の一部は、日本の若者の中国に対する理解度の低さではないかと考えた。日本政府は中国の青年、特にメディア関係者、学生等、様々な業界の若く優秀な人材の訪問・交流活動を推進し、両国国民が直接本当のお互いの姿を知る機会を用意し、国民感情の改善を図って欲しい。

 この訪問を通じて、私個人としての日本のイメージは改善された。多くの日本人は真面目で、秩序を重んじ、時間を守り、礼儀正しく、責任感が強く、特に、細かいところまでよく気が付き、考え方が緻密で、見習い、尊敬したいと思わされる。一人の国家公務員として、日本政府のこのところの中日関係に対する姿勢と立場について理解した。総合的に言えば、日本政府が用意した今回の活動は日本側の立場・視点を示す一助となり、中国の若手メディア関係者が現在の日本を理解し、伝えるために意義のあるものであった。

 七日間の日本滞在では、短い時間ながらも多くの収穫を得ることができた。最も印象強いのは、「文化面でのソフトパワー」である。合理的で、効率良く、省エネに配慮した都市計画、環境保護意識の強さ、整然とした公共サービス、加えて、日本人一人一人の行動・意識に見られる責任感の強さ、これらに日本が現在世界で重要な役割を果たしている理由を見た。経済的な発展には文化的支えが必要である。また、経済的な発展レベルは国民の品性を表すものでもあります。日本の姿が私に防災・環境保護分野において、中国にはまだまだなすべきことがたくさんあると教えてくれた。千年以上前、日本は中国から古典文化を学んだ。千年後の今日、日本は学びとったことを大きく発展させ、経済大国となったのである。私たちは日本の学ぶ姿勢を見習うと同時に、どうソフトパワーをどう高めていくかを考えなければならない。中国はすでに世界に影響力を持つ国家の仲間入りをした。これから必要なのは大国にふさわしい国民意識を育てていくことである。


<その他の感想>

 私はこれまで都市の美観と地方の発展は自然保護と両立できないと思っていたが、東京で目にした高層ビルの屋上の特色ある緑化、神戸へ向かうための新幹線の車窓からの風景、人と自然の調和の素晴らしさ、特に富士山が目の前に見えた時は感動した。また、神戸の復興・発展は印象深いものであった。また、日本人の人との付き合い方には感銘を受けた。随行スタッフの行きとどいた配慮、プリンスホテル、新幹線、神戸、温泉いずれにおいても人々の誠実さ、親しみやすさ、礼儀正しさに触れ、まさにここは「礼儀の国」だと感じた。口先だけではないものを感じることができた。日本の皆さんに感謝する。

 中国と日本はライバルではない。協力することが、争うことよりも重要である。歴史に通じて多くを語る必要はなく、これからの両国協力の発展の可能性は非常に大きい。中国の青年は懸命に世界について知ろうと努力しており、日本の青年にも是非中国について学んで欲しい。日本には国民の環境保護意識の強さや品性の高さなど、中国が学ぶべき部分がある。また、地方と都市の発展の面で中国と比べると調和やバランスがとれている。

 日本人の性格には良い部分があるが、改めた方がいいと感じる部分もある。もっと個性を重視した教育を行うべきである。若者がのびのびと成長できるようにすることで、彼らの創造力を生かすことができるのではないか。

 東京のどの地区もまるで巨大都市のようで、あらゆるものがそろい、人の波があふれ、商品の豊富さや、若者の服装のセンスから、日本は高齢化の進んでいるだけの国ではないと感じた。おしゃれで、流行の最先端を走っている。日本は彼らの若い力によって更に発展するだろう。

 我々70数名は全国のメディア関係部門から集まった。今回の交流は一つのスタートだと認識しており、機会があれば、中日両国のメディア関係者がお互いの国家を理解できるような研修を企画したいと考えている。私は陝西省電視台国際部の職員であり、現在主に陝西省の広報用ドキュメンタリー製作に携わっている。中日の記者がお互いに取材することができれば、ドキュメンタリー方式で両国の撮影を行ってみたい、と考えている。こうしたことも一種の特別な交流方法と言えるのではないか。これからもチャンスがあれば、なんらかの交流プロジェクトを設けることができれば、両国民の相互理解と意思疎通が更に進むものと思う。

 

   
 
 
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