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総合交流部
 

平成22年度 中国青年メディア関係者代表団 第2陣が来日
「観光」、「教育」、「若者文化」をテーマに活動

 
 

  平成22年度中国青年メディア関係者代表団第2陣(団長=胡衛平・中国国務院新聞弁公室幹部研修センター主任)が、2010年11月17日から11月23日の日程で来日した。一行は、同弁公室の幹部5名及び、中央・地方の若手メディア関係者、メディア行政関係者72名からなる計77名で、現場で活躍する若手の記者や編集者などが集まった。訪日期間中、3グループに分かれ、「観光」、「教育」、「若者文化」をテーマとして、それぞれ視察や交流を行った。
  本団招聘事業は、平成19年度より、外務省が推進している「21世紀東アジア青少年大交流計画(日中21世紀交流事業)」に、平成22年度より700名の交流拡大が決定され、そのうちの1分野として実施された。国務院新聞弁公室が派遣するメディア関係者のみで構成された代表団は今年度より実施され、今回で2回目の招聘となった。

東京で司法・立法・行政に関するプログラムに参加
  東京では11月18日に、3分団共通プログラムとして髙島肇久・(株)日本国際放送代表取締役社長の講演に参加し、日中交流の長い歴史や、両国関係におけるメディアの重要性についてのスピーチに、団員は真剣に耳を傾けていた。また、外務省職員と懇談会を行い、日本の行政や、日中関係、日常生活など、様々な話題を通じて交流した。このほか東京では、国会議事堂を見学し、東京地方裁判所で裁判を傍聴するなど、司法・立法・行政に関する活動を通じて、日本の社会に対する理解を深めた。18日の夕刻には歓迎レセプションが催され、菊田真紀子・外務大臣政務官らが出席し、一行の来日を歓迎した。
  メディアに関するプログラムでは、第1分団がNHK、第2分団が共同通信社、第3分団が読売新聞社を訪れ、スタジオや編集室など、日本のメディアの現場を視察したほか、日本のメディア関係者と交流し、日中のメディアの違いや、日中関係などについて、熱心に意見交換した。

長崎、大阪、兵庫を訪問しテーマごとに活動
  11月19日には「観光」をテーマとする第1分団が長崎へ、第2分団(テーマ「教育」)が大阪、第3分団(同「若者文化」)が兵庫へ移動し、それぞれ活動を開始した。
  第1分団は、長崎原爆資料館および原爆落下中心地、平和公園を、解説員の説明を聞きながら視察し、日本の平和への取り組みについて理解を深めた。視察後、総団長ら代表者は智多正信・長崎市副市長を表敬し、長崎と中国との関係の深さや平和の重要性、両国の文化などについて懇談した。ハウステンボス参観では、運営や環境整備などについての説明を聞き、ヨーロッパの美しい町並みと自然が調和した園内を参観した。団員は、日本のテーマパークや、ハウステンボスの「観光ビジネス都市」というビジネスモデルについて興味を持ったようで、様々な質問をしていた。また、出島を参観し、日本と外国の交流に大きな役割を果たしてきた長崎の歴史に触れたほか、土石流被災家屋保存公園にて、保存展示された普賢岳の噴火災害被災家屋を見学した。
  第2分団は、東京都港区立笄小学校を訪問し、日本の義務教育や小学校について説明を受けた後、授業中の校内を参観し、教員と意見交換した。大阪では、府立天王寺高校を訪問し、大阪府教育委員会事務局の、津田仁・教育振興室高等教育課長より、大阪府の教育目標や基本方針、進学指導特色指定校である府立天王寺高校と府立四条畷高校について説明を受け、校内を参観した。質疑応答では、進学指導特色指定校や、大学入試、部活動についてなど、多くの質問が出た。府立四条畷高校では、保護者説明会を参観したほか、中国語のできる生徒の案第で校内を見学した。質疑応答では、学校説明会や日本の入試についての質問があったほか、生徒に対して、中国の印象や、李白や孟子、魯迅など、知っている中国人の名前を尋ねるなどして、教育の現場に触れることができた。このほか、府立大型児童館ビッグバンを訪問し、テーマ性のある参加体験型の遊具や、段差がなく、誰もが安心して利用できる施設を見学した。
  第3分団は、兵庫県を訪れ、ポップカルチャーに関する活動を行った。高田恵太郎・㈱アイグリッツ代表取締役より、神戸コレクションに関する説明を受け、今年開催されたファッションショーや上海万博公演の映像を見た。団員からは、上海だけではなく、各地でファッションショーを合同で実施できないかなどの声が出た。翌日、日本のアニメに関する視察として、橋本英治・神戸芸術工科大学教授より「オタク」を中心とした若者文化の紹介、続いて、安岡利美・㈱神戸デザインクリエイティブ代表取締役より震災後におけるアニメを活用した街づくりやアニメ制作スタジオでの活動の紹介を受けた。その後、実際に制作スタジオで働く若手アニメーターとの交流を行った。このほか、人と防災未来センターを参観し、阪神・淡路大震災時の状況やその後の復興活動について理解を深めた。
  11月21日には東京へ戻り、22日には外務省にて、垂秀夫・外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課長より日中関係に関する講義が行われ、最近の日中関係に関する複雑な問題も話題にのぼり、団員は積極的に質問していた。夜には都内で歓送報告会が行われ、7日間のさまざまな体験を振り返った。団員からは活動の感想や、日本側受け入れ機関やスタッフに対する感謝の言葉が述べられたほか、歌や詩の朗読も披露されるなど、和やかな雰囲気の中、皆で訪日活動の成功を祝った。
  代表団一行は全ての日程を無事に終え、11月23日に羽田空港より帰国した。本事業の実施にご協力頂いた外務省、中国大使館、受入関係機関等の皆様に厚く御礼申し上げたい。
(総合交流部)

 

 日程表  参加者感想文

 
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